4-2.局所排気装置周りの排気設備と給気設備の連携

4-2-1.排気設備のコントロール

①局所排気装置毎の「単独排気方式」の場合
◆CAV(定風量)方式が原則
◆手動ON-OFF制御のため消し忘れ防止が重要

②実験室、実験室群単位の「集約排気方式」の場合
◆VAV(変風量)方式の採用も可能
◆排気ファンのインバーター制御により、局所排気装置の同時使用率に追従した節約運転が可能
◆排ガス洗浄装置が必要な場合も、排気ファン・ダクトと同様に、同時使用率を考慮した経済的な選定が可能



4-2-2.給気設備のコントロール

排気量に見合う給気設備は必須で、「無い」事は許されない。(無いと室自体がセントラル集塵機化!)
①実験室毎の「単独排気方式」の場合                  
◆空調換気扇(ファン付全熱交換ユニット)による給気が多く、ON-OFF制御のみ可能

②実験室単位、更に大きな実験室群単位の「集約排気方式」の場合
◆局所排気設備の排気量に見合った外気供給が可能となり、実験室の微負圧制御と省エネルギー運転が両立できる事となる。

4-2-3.室の微負圧維持コントロール

①実験室毎の「単独排気方式」の場合
◆排給気ともON-OFF制御のため、連動制御を掛ける事が必須
◆局所排気装置増設時には給気側も増設の必要があるが、実際には施工が困難な場合も多い。

②実験室、実験室群単位の「集約排気方式」の場合
◆排気量に見合った外気供給が可能なため、実験室の微負圧維持が容易
◆扉開閉時や局所排気装置サッシの上げ下げ時にも実験室の微負圧維持が容易