こんな前兆が

下水の臭いがしてきた

プロのアドバイス 1-3 

 
 実験室内の流し台や排水口などには「排水トラップ」というものが取り付けられています。家庭用の流し台も同じですが、排水トラップには排水が一定量溜まるようになっていて、下水側の臭いが室内に入ってこないようにしています。これを「水封(すいふう)」と言います。
  
流し台などを長く使用していないとトラップ内の水が蒸発してしまい、水封が利かなくなることがあります。この様な場合は、しばらく水を流せば臭いはしなくなります。
 
もう一つの可能性は、室内が極端な負圧状態にあることです。
比較的気密性の高い部屋で給排気のバランスがくずれて極端な負圧になった場合は、まれに水封の高さに対して負圧が勝り、下水側の臭気を吸引してしまうことがあります。
 

 

初期対応のアドバイス 1-3 

 
 排水口付近から臭いがする場合は、対象となる排水口を見つけましょう。
特定できたら、まずは排水口の状態を確認します。予期せぬ薬品の流出などの事態が発生していないか確認しましょう。
 特に問題がなさそうであれば、排水トラップに水が溜まるようにしばらく水を流してみましょう。その後、変化を観察してください。
 
 室内が極端な負圧になっている場合は、入り口で風切り音がするなどの現象が出ます。
 その場合は以下を参照してください。