こんな前兆が

入口のドアの開閉がいつもより重い
入口のドアを開けた時に風が吹き抜けた
実験室内で風切り音がする

 プロのアドバイス 1-1 

 
室内から排出される空気の量と室内に供給される空気の量のバランスが悪くなっています。給気が足りない場合は室内は負圧に、排気が足りない場合は室内は正圧になるため、風切り音がしたり、ドアを開けると空気が急に出入りします。

実験室で良くあるのは、ヒュームフードの排気ファンが室内の空気を排出しようとしても、相応の給気が室内にされていないことから室内が極端な負圧になっているケースです。
 
この様なケースでは、密閉した箱の中から空気を引張り出すのと同じなので、本来必要な排気もできなくなり、ヒュームフードは所定の性能を有していないことになり、安全性の確保に影響が出ます。
 
 
給気系統の機器が停止していないか、給気を取り入れるガラリやフィルターが詰まっていないかなどを確認する必要があります。
 


 初期対応のアドバイス 1-1 

 
 部屋が極端な負圧や正圧状態にある場合は、給気と排気のバランスがいつもと違う状態になっていることが原因です。
 
 給排気機器のスイッチは入れ忘れていないか、実験室の給排気ファンは適切に動作しているか、給気側にエアフィルターがある場合は目詰まりしていないか、などを確認しましょう。
  
 まずは、いつもと違っている所がないかを室内で確認してみましょう。
 
次に室内外の設備を点検します。
 
 実験室の責任者または管理者に相談し、実験室に関連する給排気の設備の状態を調べましょう。