クロロホルム(Chloroform)

急性毒性

慢性毒性

刺激性

環境毒

反応性

揮発性



物質名
(Substance)
クロロホルム
(Chloroform)
別名 トリクロロメタン
(Trichloro methane)
分子式 CHCl3
CAS No. 67-66-3
使用用途 フルオロカーボンの原料、抽出溶剤、洗浄用他
危険有害性 皮膚・眼の重篤な損傷、遺伝性疾患、発ガン、生殖能・胎児への悪影響、臓器障害、水生生物に毒性
リンク MSDS(和光純薬)
GHS(NITE)



●事故事例
事故内容 原因 教訓
大学 実験操作中、椅子に躓き、クロロホルムの入った容器を倒してしまい、薬品が飛散し、顔面左部に薬品を浴びた。近視用の眼鏡を着用していたものの、保護ゴーグルを着用していなかったため、左眼球にクロロホルムが入ってしまった。直ちに大量の流水で眼球を洗浄し、病院に急行。 日常操作且つ分離操作のため危険性が少ないと軽視し、保護ゴーグルの着用を怠った。操作回りの整理整頓。 極めて眼刺激が強い。操作回りの整理整頓。

●危険性情報
急性毒性 飲み込むと有害。めまいや眠気。肝臓、腎臓への障害。
慢性毒性 注! 遺伝性疾患。発ガン。生殖能または胎児に悪影響の恐れ。長期の曝露は臓器障害。
刺激性 皮膚、眼に重篤の損傷。
環境毒 水生生物への毒性が高い。排出は控える。
反応性 反応性は低いが、日光、熱、高い温度、長時間の水との接触は避けること。分解によって塩素系の有害物を発生する恐れがある。
揮発性 高温で揮発しやすい(沸点62℃)。

●管理指針
予防 気体状も含め、体内への摂取を防ぐ。保護具を着用する。日光・熱・高温を避ける。
貯蔵 カギのかかる堅固な保管庫での保存が必要があり、盗難には気をつける(医薬用外劇物)。
使用 日々の使用記録を取る必要がある(医薬用外劇物)。使用している部屋では半年に一度の作業環境測定が義務付けられる(労働安全衛生法有機則)。
調査・報告 年間の使用量、購入量、廃棄量等を年度単位で集計し、報告する義務がある(PRTR制度、東京都安全確保条例)。
関連法規 毒物及び劇物取締法(医薬用外劇物)、PRTR制度第1種指定、東京都安全確保条例、労働安全衛生法有機則第1種