こんな前兆が

前面サッシの開閉がいつもより重い

プロのアドバイス 4-1

 
ヒュームフードの前面サッシで最も一般的なのは上下開閉方式です。
前面サッシには強化ガラスが使用されていることが多く、同じ重さのウエイト(錘)が背面側にあって、ワイヤやベルトで繋がれてバランスが取られています。ウエイト(錘)は両サイドにそれぞれある場合や、一つにまとめられている場合があります。(構造例参照)
 
開閉を繰り返すとワイヤが劣化したり、ワイヤを受けているプーリ(滑車)が消耗していきます。
前面サッシの開閉が重くなったということは、何らかの原因で抵抗が増したことになります。
 
ワイヤの片側1本が切れても気がつかない場合もあり、そのまま使用してもう一本が切れたとたんにサッシが落下する事故も起きています。

構造図

[ウェイト2本吊りの場合]
[ウェイト1本吊りの場合]

初期対応のアドバイス 4-1

 
 この様な場合は続けて使用せず実験室の管理者や設備の管理者に相談して、直ぐにメーカーに点検を依頼しましょう。
 
 サッシを動かさないように貼り紙などで仲間に注意喚起もしておきましょう。