同時使用率

同時に使用される割合(パーセンテージ)。ヒュームフードにおいては、実験者がヒュームフードの前に立って作業している状態(作業中)と、離れている状態(非作業中)があります。複数のヒュームフードが設置される場合、ある時間帯において設置されているヒュームフードのうち作業中(すなわち使用中)のヒュームフードが何割であるかを示す意味として使われます。同時使用率は時間の経過に伴って随時変動しますが、そのうち最大の値を最大同時使用率と呼びます。
VAV(可変風量)制御を行なう場合は、一つの排気ダクト系統に複数のヒュームフードを接続するのが一般的で、最大同時使用率を設定することによって設備の規模を小さく設計して、ランニングコスト(排気風量および給気風量)の低減をはかる取組みが行なわれます。家庭に引かれている水道、電気、電話などの設備も、全ての家庭が一度に同時に使用することを想定すると主設備が膨大な規模になってしまうため、同時使用率を考慮して設備されています。